セビーチェ、というペルー料理をご存じでしょうか。
一口大に切った魚介類をトウガラシ、すりおろしニンニク、タマネギ、数滴のしょうが汁、塩、香草などとあえて、レモン汁でしめたもの。書いているだけでヨダレが出てきますが、この料理はペルー料理を代表する一品で、「セビーチェの日」があるくらい全国的、いや、もはや世界的にも有名となっています。
山岳町のワラスでも魚介類のセビーチェ屋がありますが、せっかくワラスに来たのであれば、ワラスを含むアンカシュ県の郷土料理、「セビーチェ・デ・チョチョ」が断然オススメ!
別名を、セビーチェ・デ・アンカシュ、セビーチェ・セラーノ、セビチョチョ、とも言うこの料理は、魚の代わりになんと「豆」を使います。栽培品種化された「ルピナスの実(タルウィ/Tarwi)」です。大豆のような感じで、歯ごたえがあって、旨い! 良質のタンパク質と食物繊維、ミネラルを豊富に含みます。
うちの近所のチョチョ専門店では、付け合わせに少量のサラダと、カンチータ(乾燥させたトウモロコシを炒ったもの、ポップコーンのようにふくらまないタイプ)と、ポタ(アメリカオオアカイカ、学名Dosidicus gigas)のフライ、そしてレチェ・デ・ティグレ(虎の乳:魚のセビーチェを作るときにしみ出てくる汁)が付いてきます。お好みでチョチョにかけて、スプーンですくってほうばって!辛いけどウんマイ!
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