Nature and Interpretation Peru
nandi peru

ペルーリマ: 恋人たちの公園から

世界仮想旅行社YouTube Live:緊急事態宣言下のペルーの「今」を現地在住者が語る

  • 2022.12.22
Akira Inoue - nandi peru ブログ 緊急事態宣言 ペルーの今

2022年12月7日にペルー前大統領ペドロ・カスティーヨが弾劾され罷免されると、前大統領支持者が抗議運動を展開、各地で主要道路が封鎖され一部の空港が閉鎖されるなどの事態に発展しました。特にマチュピチュ遺跡の玄関口であるクスコや、チチカカ湖のあるプーノなど南部山岳地帯では暴力、破壊、略奪行為が激しくなり、死傷者が出るまでになったため、ディナ・ボルアルテ大統領(前副大統領)が12月15日から30日間ペルー全土に緊急事態宣言を発令しました。

この事件をメディアがどのように報道していたのかはわかりませんが、特に激しい抗議運動となった場所のニュースばかりを流し、日本の方々に、まるでペルー全土が混乱と暴力の渦中にいるかのような印象を与えていたのではないでしょうか。

しかし実際は、全土がそんな状況ではなかったのです。例えば、緊急事態宣言が発令された時に私たちが滞在していた熱帯雨林のプカルパでは、人々の動きの少ない真夜中から早朝の時間帯に数時間の道路封鎖はあったものの、それ以降は解除され平和的でしたし、山岳地帯ワラスの友人からは大きな混乱はないと連絡がありましたし、海岸砂漠地帯にある首都リマでも、大統領府のある旧市街地には若干の緊張感が漂っていましたが落ち着いていました。

12月15日まで熱帯雨林でツアーを実施していた私たちは何の問題もなく空路でリマに戻り、16日からのクスコ・マチュピチュ行きを諦めた代わりに海岸砂漠地帯のイカ・パラカス方面へと旅行を変更し(幸いなことに前日15日に道路封鎖が解除された)、ナスカの地上絵遊覧飛行や砂漠でのバギー体験、ペリカンなどの海鳥やペンギンやアシカを見るボートツアーなどを思い切り楽しんでリマに戻ってきました。その後、日本からの参加者も予定通り無事帰国しています。

世界仮想旅行社とタイアップして、期せずしてこのタイミングで、メディアが取り上げないペルー・リマの日常をYouTubeライブで紹介する機会をいただきました。アーカイブ動画があるのでよろしければご覧くださ〜い。

『ペルー』から、この事態によって旅行をキャンセルしたり変更したりせざるを得なかった観光客に対して「ごめんなさい」の動画が届いています。こちらもシェアしますね。