聖なる谷観光の目玉、オヤンタイタンボ遺跡。なんだか読みにくい名前ですが(笑)、一説には「オヤンタイ」というインカ帝国時代の将軍が駐留していた「タンボ(ケチュア語で休憩したり逗留したりする場所の意)」だったということで、オヤンタイ・タンボと名付けられたとか。関連する逸話は現地のガイドから聞いてくださいね。
遺跡は二つの谷が出合う場所にあり、聖なる山ピンクイユナに見守られた聖域。上部の「神殿」と呼ばれる場所には推定数十トンもの重さの巨石がいくつもピッタリと屏風のように横並びに組まれています。明らかに何かの意図をもって選別されたと思われる石(ほのかにピンク色をした花崗岩)が使われており、そこにはある印が刻まれ、浮き彫りされた箇所もあり、謎多き歴史への想像をかきたててくれます。
その他にも圧巻の巨大二重門や、石を一旦柔らかくしてから積んだり加工したりしたのではないかと思いたくなる箇所、レーザーのようなもので切った?かのように見える岩も残っており、見るものを楽しませてくれます。
なお、オヤンタイタンボ村自体も遺跡を利用して作られているため雰囲気があります。ピンクイユナ山側にも遺跡群があり、入場はフリーで展望もよいのでお時間のある方はぜひ。ただ足場の悪い箇所があるため気をつけて歩きましょう。