熱帯氷河の近くまで歩いて行くことのできるツアー。ただし標高がかなり高いため事前に高所順応をされてから参加されることをお勧めします。
ワラスを出発しワスカラン国立公園の管理事務所を越えてまず目にするのは、 花序を持つ植物では世界一の高さを誇るプヤ・ライモンディの群生地。ペルーとボリビアの標高4000mから4500m付近でのみ自生し、花序はなんと最大15mほどの高さになり、寿命が40年から最大100年程度であることから、センチュリー・プラントと呼ばれています。
生涯のほとんどを葉の状態で生き、放射線状に広がる葉は直径3メートルにもなります。葉の中央から天に向かって花序がニョキニョキ伸び始め花が一斉に咲くのは、長い寿命が終わる直前の数ヶ月間だけ。 花を咲かせた後は立ち枯れてしまいます。開花に関してはアタリ年とハズレ年があるので、運を天に任せて・・・。しかし、立ち枯れているプヤ・ライモンディを見るだけでも充分価値あり。
更に砂利道を進むと、パストルリ峰氷河を目指して歩く起点となる駐車場へ到着。ここですでに4800m程度、氷河を見渡せる展望台はなんと5000m程度ですので、無理をせず深呼吸をしながらゆっくり歩いていきましょう。注意深く岩を観察すれば氷河が動いた痕跡や太古のシダ植物の化石も発見できます。歩き始めポイントから斜度のある登り部分だけは馬に乗ることも可能です(有料)。
道中にはその他、炭酸水が湧き出る七色の泉や太古の壁画もあります。