ナスカと聞くと、何を思い浮かべますか?
おそらくほとんどの人は、「ナスカの地上絵!」と答えるでしょう。ペルー史に興味がある人だったら「マリア・ライへ!」とか、「当時世界で最先端を走っていた彩色土器!」とか「ミイラとピラミッドと螺旋井戸!」と答えるかもしれません。
しかし実はそれだけじゃなかった! ナスカには魅力的な自然スポットが存在していたのです。
それは、2009年7月21日にペルー政府により指定された「サン・フェルナンド保護地区」。生物多様性に富んだ、海と砂漠の両方を保全し、持続可能な利用を推進する目的で設立されました。
砂漠というと暑いイメージがあるかもしれませんが、ここは南極から流れてくるフンボルト海流(寒流)の影響で、世界でも珍しい冷涼な砂漠が形成されています。南半球の冬に発生する濃霧が乾いた砂漠に水分をもたらし、その水分を吸収してさまざまな植物が芽吹くことで無味乾燥とした景色が一変する様は一見の価値あり。

また、砂漠で生息するグアナコというラクダ科の野生動物やキツネをはじめ、海岸ではアシカ、ペンギン、海鳥、運が良ければ山から降りてきているアンデス・コンドルまで!を観察することができます。強風によって運ばれる砂が造形する美しい砂丘や風紋も、見る者を魅了します。




保護地区内ではサラサラの砂の坂道を進まなければならない箇所があるため、四輪駆動車が必須です。もし機会があれば、植物が咲き誇る冬にぜひ訪れてみてください!
PS. リマへの帰り途中にパルパの地上絵を見てきました。かわいいイラストたち!


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