Nature and Interpretation Peru
nandi peru

FAQ

ペルーとは? ワラスとは? よくある質問をまとめました

Akira Inoue - FAQ de nandi peru

Q1. ペルーはどんな国?

南米大陸にある、ペルー共和国。日本から見たら地球のほぼ裏側に位置します。マチュピチュ遺跡やナスカの地上絵がある国というと、「あ~!そうなんだ!」となるかもしれません。公用語はスペイン語、ケチュア語、アイマラ語。街中では残念ながら英語はほとんど通じません。ケチュア語は日本語と同じ言語形態(おそらくアイマラ語も)で、先住民のルーツはモンゴロイド系なので、日本人と深いところで繋がっているのかもしれません。

一国丸ごと南半球の熱帯エリアに属し、自然環境としては海岸、砂漠、山岳、ジャングルがあり、海抜0mから6768mまでを網羅するため、世界気候区分のなんと70%以上を一国で保有しています。多様性あふれる生態系の中で、豊かな動植物、美味しい食材(南米原産多数)、興味深い歴史や文化、陽気なラテン気質の人々と独特の価値観が育まれています。

ペルー料理は、The World’s 50 Best Restaurants 2023でペルーのレストランが1位を取るなど、美味しさは世界でも織り込み済み。南米で一番と言われるのもうなづけます。醤油ベースの味付けもありますので「料理が口に合うかどうか心配・・・」という方でも大丈夫でしょう。カップラーメンを念の為持ってきた人たちは、たいていそのまま日本に持って帰りますよ。

魅力満載で、一度旅行するとハマる人続出のペルー。ぜひお越しください!

Q2. ワラスはどんなところ?

<ワラスとは?>
ケチュア語で「夜明け」という意味のワラック/Waraq(※クはくぐもった発音)が語源の、南米ペルーアンデス山脈の麓町です。アンカシュ県の県庁所在地で標高3100mに位置し、トレッキングや高所登山の基点の町として世界的にも知られ、「ペルーのスイス」と呼ばれるほどの美しい景観が周囲に広がっています。市の人口は17万人程度。小さな田舎町ではありますが、素朴で、新鮮な食材が手に入り、料理が美味しく、伝統文化が残っていて、働き者で優しい人たちが多く住む町。それがワラスです。

ワラス ペルー ブログ 井上晶 ナンディ・ペルー
ワラス ペルー ブログ 井上晶 ナンディ・ペルー

<季節・気温>
南緯9.5度のトロピカルな気候域で、季節的には6月から9月くらいまでの乾季と、12月から3月くらいまでの雨季があり、その間は移行期です。乾季(南半球の冬)の6月が一番寒くなりますが、町中の気温は低くても5度程度までしか下がらないため雪は降らず、日中は太陽が出ると20度を優に超えてきます。ワラスは南北に伸びる二つの山脈に挟まれたワイラス渓谷に位置しているため、年間通じて乾燥しています。

ワラス ペルー ブログ 井上晶 ナンディ・ペルー
中央下がワラス。右にブランカ山群、左にネグラ山群が走る。

<自然模様>
アンデス山岳地帯シエラに属するワラス周辺には、ワスカラン国立公園が保全している美しいブランカ山群や、迫力ある山岳風景と出会えるワイワッシュ山群など4つの山群があり、世界の熱帯エリア最高峰かつペルー最高峰の標高6768mワスカラン峰や、世界最大規模/最大高度の熱帯氷河群、そこから派生する多様な青をまとった氷河湖、綺麗な沢、優美な渓谷、威風堂々たる岩壁、在来種が醸し出す神秘の森、多くの固有種を含む彩り豊かで可憐な高山植物の花々、ピューマやシカなどの野生動物が息づいています。花茎が10メートルを超すセンチュリー・プラントのプヤ・ライモンディ群生地や、恐竜の足跡が残る岩肌もあります。ワスカラン国立公園には特有で多様性ある豊かな生態系があるとして、ユネスコの世界自然遺産及び生物圏保護区に登録されました。

ワラス ペルー ブログ 井上晶 ナンディ・ペルー
ワラス ペルー ブログ 井上晶 ナンディ・ペルー
ワラス ペルー ブログ 井上晶 ナンディ・ペルー

ワラス周辺の自然には、ヒマラヤやヨーロッパアルプスの山々に引けを取らない雄大で神々しい山岳風景があり、かつ、そのすぐ近くまで車で行けてしまうアクセスの良さが特徴です。標高4500m前後の峠や氷河湖までオフロードが続いている場所がいくつもあります。そのため、がっつり歩きたい方、少しだけ歩きたい方、歩きなしで車移動にしたい方、小さな子どもを連れたご家族など、様々な方のご要望に対応できます。また、ブランカ山群は南北180kmにわたる長さを誇り、数々の渓谷、氷河、湖、峠、高峰が集まっているため、ワラスを基点にいろいろな場所へ足を伸ばすことが可能です。ただ、山小屋や遊歩道などの整備が十分ではないエリアがほとんど(よく言えば手付かずの自然が残っている)であるため、入山前の情報収集やガイド同行がお勧めです。また高地となるため、高山病対策が必須です。

ワラス ペルー ブログ 井上晶 ナンディ・ペルー

<歴史・文化・習慣>
歴史的には、かの有名なインカ帝国より2000年以上も前から不思議な石像を刻んで崇拝していたチャビン文化があったことが知られています。チャビン文化(文明)は海岸地帯、山岳地帯、熱帯雨林地帯と広範囲にわたって勢力を拡大していたと言われ、無数の遺跡が現存するペルーはもとより、アメリカ大陸の中でも、今だに当時と同じ場所に人型神像が立っている稀有性を有するのがチャビン・デ・ワンタル遺跡です。ここはユネスコの世界文化遺産に登録されています。

ワラス ペルー チャビン遺跡 ブログ 井上晶 ナンディ・ペルー
ワラス ペルー チャビン遺跡 ブログ 井上晶 ナンディ・ペルー

日常の中でも、元々あった石像崇拝の文化とキリスト教文化が融合し、独特な伝統・習慣を育んでいます。1月末から2月中旬にかけて祝われるカーニバルでは、カピタネスのダンスや楽団と共に各地区や個人宅から大小様々な十字架が教会に集まりミサを行なったり、5月の守護聖人祭では、様々なダンスグループ(シャクシャ、アタワルパ、ワンキーヤス)が楽団を引き連れて街を練り歩いたりする様子を目にすることができます。古来からの習慣として、アンデスの伝統医療クイ療法やコカの葉での占いなども信じられています(これが驚くほど当たる)。

ワラス ペルー ブログ 井上晶 ナンディ・ペルー
ワラス ペルー ブログ 井上晶 ナンディ・ペルー

決まった曜日に朝市が立ち、民族衣装を着たセリョーラたちが各方面から集まり、野菜、肉、フルーツ、薬草、日曜雑貨、家畜などの売買がなされ、地元の生活ぶりを見ることができます。アンカシュ県は日本語と同じ言語形態(膠着語:こうちゃくご)であるケチュア語を話す人たちが多く住んでいることでも有名です。

ワラス ペルー ブログ 井上晶 ナンディ・ペルー
ワラス ペルー ブログ 井上晶 ナンディ・ペルー

<料理・食材・薬草>
料理も美味しく、アンカシュ県の特産品として、セビーチェ・デ・チョチョ(セビチョチョとも呼ばれる。ルピナス豆のセビーチェ)や、ユンカ・カシキ(麦、野菜、鶏肉、ハーブのスープ)、パパ・カシキ(ジャガイモ、チーズ、ハーブのスープ)、カルド・デ・カベーサ(ヤギ肉のスープ。頭が丸ごと入っている)、クチカンカ(子豚のオーブン焼き)、ピカンテ・デ・クイ(クイの揚げ物とジャガイモに美味ソース)、プチェーロ(肉とキャベツの煮込み)、パルパ(チョクロというトウモロコシをすり潰して葉で包み茹でる)、ジャガイモの発酵食であるトコシュ(葛湯のようにして食べる)などが挙げられます。また、アンデス料理として、パチャマンカ(大地に穴を掘り肉や野菜を入れ蒸すアースオーブン)やニジマス料理があり、スイーツとしてはピカロネス(西洋かぼちゃの生地を発酵させて揚げたドーナツのようなもの)とポンチェや、マサモラ・デ・カラバサ(西洋カボチャの実と種入りスイーツ)なども有名です。4000m以上の綺麗な湖や清流でしか採れない水草クシューロや、チョクロ、チーズ、ハチミツも地元らしい食材です。古来より受け継がれている薬草の知識も豊富にあり、アンデス山脈はある意味自然の薬局です。

ワラス ペルー ブログ 井上晶 ナンディ・ペルー
ワラス ペルー ブログ 井上晶 ナンディ・ペルー

<スーパーや商店、レストラン、ATMや両替>
都会にあるような大型スーパーはありませんが、決まった曜日に立つ朝市、中央市場、小さなスーパーがあり、個人商店(ボデガ/bodega)は至る所にあります。アンデスの美味しいハム、チーズ、ハチミツを販売するお店もあります。雰囲気のいい喫茶店や、地元料理、ペルー料理、美味しいピザやクレープ、本格カレー、日本食フュージョン料理、ペルー風中華料理、スイスソーセージなどのレストランがあり、リマに負けない美味しいアイスクリーム、地元らしい甘味処などもあります。ATMも豊富にあり、両替もいいレートで行なうことができます。

ワラス ペルー ブログ 井上晶 ナンディ・ペルー

Q3. 体力に自信がないです。また、子連れで楽しめる場所はありますか?

体力がなくても、小さなお子様連れでも、楽しめる場所はあります。「マイトラベル」のページを開いていただき、タグ検索で「車で行ける絶景」や「子連れOK」を選んでみてください。該当する場所が表示されます。

Akira Inoue Sayaka Ota Nakayama - Blog de nandi peru5

Q4. 標高の高いところでは高山病になることがあると聞きました。

高山病の症状が出るか出ないかは、個人間でも個人内でもばらつきがあります。発症の確率をなるべく低くし、楽しい山旅にするために必要な高度順応(予防策)について、こちらのページでご案内していますのでぜひご覧ください。以下の動画もご用意しています。

高山病とは? 高山病にならないための予防策 (日本語字幕でご覧ください)

Q5. トレッキングって何ですか?

谷、高原、湖をめぐり、峠を越え、美しい山々を仰ぎ見ながら大自然の中を歩く活動を指します。日本における「夏山登山」のような感覚ですが、最高到達地点は山の頂上ではなく、4,500mから5,000m前後の峠です。プライベートツアーではロバを同行させることもできますので、重い荷物は彼らに任せて最低限の軽い荷物で歩くことができますよ。

Q6. 山歩き初心者ですが、トレッキングや高所登山に挑戦できるでしょうか?

山の道は石がゴロゴロしていたりデコボコしていたり斜面になっていたりと、舗装された町の道とはだいぶ様子が異なりますので、トレッキングをされたい方は、日本である程度山歩きをされているとベターです。トレッキングガイドが同行すれば、山歩き経験がなくても体力があれば何とかなります。

高所登山に挑戦されたい場合ですが、ワラス在住で信頼のおける(←こことっても大事)国際山岳ガイドを必ず手配ください。山には2タイプあります。1つは、高所で長時間歩ける体力と雪上歩行の経験があれば挑戦できる山。もう1つは、体力と雪上歩行技術に加え、ダブルアックス等での氷壁登攀技術が必須となる山です。氷壁が初めてでも、ガイドとともに練習できる場所もありますのでご相談ください。

言うまでもないですが、トレッキングも高所登山も、事前にしっかりとした高度順応(日本語字幕の動画はこちら)を行なうことが必要不可欠です。

Q7. どんな持ち物(装備)が必要ですか?

参考までに必要最低限の持ち物をご案内します。

歩きの少ない日帰りツアーでは、以下のものをご準備ください。

・バックパック(小)
・履き慣れた靴(スニーカーでもOK)
・水(最低でも500ml、できれば1L)
・日焼け対策三種の神器(日焼け止め、サングラス、帽子)
・防寒着(ニット帽、ウィンドブレーカーや薄いダウンジャケットなど)
・ペーパー類
・貴重品(現地の小銭&紙幣と身分証明書)
・個人救急セット etc.

歩きのある日帰りツアーでは、上記(靴はトレッキングに適したハイカット、水は1L以上を推奨)に加え、以下のものをご準備ください。

・雨具(上下分かれているゴアテックス製が望ましい)
・ヘッドライト(戻りが遅くなった場合を想定して念の為。替え電池も)
・ストック(必要な場合。レンタル可)etc.

連泊トレッキングの場合(プライベートツアーを想定)は、上記に加え、以下のものをご準備ください。

・手袋
・速乾性下着・着替え
・寝袋(レンタル可)etc.

高所登山用の装備は山によって異なるため手配が決まった方に別途ご案内します。持ち物(装備)一覧表に関しては、手配完了後に最終資料としてメールでお送りします。

日帰りツアーで必要な持ち物 (日本語字幕でお楽しみください)

Q8. 訪問するのにベストな時期はいつですか?

マイトラベル」ページのタグ検索からご希望の訪問場所を表示していただくと、各ページ内に訪問適期の図がありますのでそちらをご参照ください。ただし、近年は気候変動の影響で毎年同じような空模様とならないことがあります。

Q9. 治安が心配なのですが・・・。

「南米は危険」というイメージがあると思います。もちろん危険な場所はありますが、それが全てではありません。ただ、日本とはまるで別の世界だということは事実です。気を付けるポイントをはずさなければ楽しく旅行ができますので、以下にご案内します。ぜひご活用ください!

1)人の多いところや車内で貴重品は出さない。
iPhoneなどのスマホ、一眼レフカメラ、ノートパソコン、Goproカメラ、腕時計など、日本では一般的でもこちらでは高価なものとして映っています。こうしたものは人混みの中、バスターミナル内、レストランや安宿内、タクシーやバス車内などではなるべく出さないようにしましょう。置き引きやひったくり、連携プレーによる窃盗、運転手による強盗、車のガラスを割られて盗られるなどのターゲットにならないよう行動することが大事です。

2)タクシーや専用車などの車内では荷物を足元に置く。バスの網棚は使わない!
車内で膝の上や座席の上などに荷物を置いておくと、窓ガラスを割られて一瞬のうちに盗られることがあります。必ず足元に置くようにしましょう。特に夕方から夜間、早朝は要注意! また、バスでは目の届きにくい網棚に荷物を置くことは絶対にやめましょう。

3)財布に大金(札束)を入れた状態で使わない。
人は周りで結構見ているものです。たださえ日本人観光客は目立ちます。お金は可能な限り分散して持ち、街中で使う財布には、必要最低限のお金だけを入れておきましょう(できれば少額紙幣を多めにしておく)。

4)タクシーやバスではお釣りのないよう、小銭を用意しておく。
バス・タクシー利用時などに高額紙幣(ペルーだと100ソーレス以上)は使わないようにしましょう。高額紙幣を渡した後、偽札とすり替えられて「これ、偽札だったよ」と言われて返されたり、お釣りがないと言われ最初に言った金額より高い金額を請求されたりすることがあります。小額紙幣や小銭をあらかじめ準備しておくとよいでしょう。

5)クレジットカード使用時の注意点。
クレジットカードの処理は必ず目の届く範囲(自分の目の前)でしてもらいましょう。店の奥に持って行くなどされるとスキミングされることがあります。また、暗証番号を打つときは常に手をかざして周囲から見えないようにしてください。

6)ATM使用時の注意点。
ATMのカード差し込み口に異常がないか(スキミング用の装置がついていないか)、テンキーの上に怪しい透明シートが乗っていないか、などを確認し、暗証番号を押すときはどんな時でも手をかざして周囲から見えないようにしてください。操作中に声をかけてくる人がいても絶対に振り向かないようにしてください。振り向いた瞬間にカードを盗まれることがあります。

<ATM犯罪例参考ページ>
セブン銀行(日本語)
米国連邦捜査局(英語)

7)安宿やAirbnbなど過度に信用しない。
安宿や一部のAirbnbでは、鍵の付いた部屋でも盗難にあうことがあります。またドミトリー部屋では同室に宿泊している旅人が盗みを働くこともあります。過度に信用せず、貴重品の管理には十分ご注意ください。

8)直感を大事にする
南米は優しい人が多いので、親切に声をかけてきてくれることがあります。ただ残念ながら、最初から盗みを企んでいる場合もあります。他人から声をかけられたり注意を引かれた時は、まず自分の持ち物から絶対に手を離さないようにします。普段からどんな時も常に目を離さない習慣をつけておくとよいですね。そして、その人を見て、目を見て(目は唯一心が映し出される場所)、直感で「変だな・・・」とか「怪しいな・・・」と少しでも思ったら、No gracias/ノー・グラシアス(結構です)と言ってその場を離れましょう。

Q10. チップはどうしたらいいですか?

日本にはない習慣なので戸惑われるのは当然ですね。もともと給料が低い国では、不足分をチップでまかなう習慣があります。基本的に、個別対応(プライベート)で気持ちのいいサービスを提供してくれた場合に限ります。払わなくてもいいのは、タクシーやバス、ローカル市場の食堂やジュース屋、露店、定食・軽食におけるサービス、乗馬などその場での単発サービスなどの場合です。なお、通常払わなくてもいいサービスでも、そのサービスに感動すれば払っても構いませんし、プライベート対応であったとしてもサービスが悪ければ払わなくても構いません。

以下のような人からサービスを受けた場合は、お気持ちだけでも結構ですのでチップを渡してあげるととても喜びます。

・空港で荷物を運んでくれる人(ただし必要もないのに勝手に運ぼうとする人もいるので要注意)
・ガイドやコック、ポーター、馬方、ドライバーなどのスタッフ(プライベートツアー>混載グループツアー)
・レストランの給士係(基本アラカルトの場合)
・ホテルで荷物の持ち運びやルームサービスなどの対応をしてくれるスタッフ
・ホテルでの枕銭(基本三つ星以上。連泊の場合、途中で受け取らない清掃員もいる)etc.

チップの金額ですが、資格の有無、関わってくれた日数、個別対応度合い、サービスへの満足度等によって加減してください。基本的にサービスが全て終了した時点でお金をまとめて、本人に直接お渡しください。

手渡し方ですが、ドライバーやホテルのボーイなど短い期間のサービスに対して少額を手渡す場合は、手にお金を小さくまとめて握手をしながら渡すとスマートです。複数のスタッフに渡す必要がある場合、ある一人に全員分を託すのではなく、それぞれのスタッフに直接手渡しすると間違いがないです。その際可能であれば、包み紙か小さな封筒にお金を入れて(可能であれば名前も書いて)、本人にも周りにも金額が見えないようにしておくといいでしょう。

Q11. トイレや水事情を教えてください。

基本的にホテルであっても、便器内に紙を流し捨てる習慣はありませんので、備え付けのゴミ箱に捨てるようにしてください(紙の質が悪く、かつ排水管が細いため詰まりの原因になる)。また、町中のトイレでは紙も便座も!ないことが多いですので、携帯ティッシュは必ずお持ちください。使用料を取る場所では少量の紙を渡してくれるところもあります。ブランカ山群におけるサンタ・クルス谷トレッキングアラウンド・アルパマヨ・トレッキングではキャンプ場にトイレ用テントを設け、地面に穴を掘り(場合によっては携帯便器用意)、使用後は臭い消しと分解が促進する目的で灰をかけ、テント撤収時は穴を埋めて元に近い形に戻します。ワイワッシュ山群トレッキングインカトレイルトーレス・デル・パイネでは各キャンプサイトに水洗トイレがあります。

水道水は飲料に適しません。市販の水をご利用ください。炭酸ガス入りとガスなしのものが並んで売っていますのでお好みに応じてご購入ください。炭酸ガスなしは、Sin Gas(シン・ガス)、炭酸ガスありは、Con Gas(コン・ガス)と書いてあります。トレッキング中は、ある程度は市販の水を持参しますがそれがなくなったあとは沢の水を沸かして使用します。

Q12. 日本円を持ってきたのですが両替できますか? またお金に関する注意点を教えてください。

できないことはありませんがレートが非常に悪いため損をします。ペルー入国前に必ずUSドルに替えておいてください。

ペルー国内でドル札は使えます(使えない場所もあります)が、ドル硬貨は使えません。おつりは現地通貨ソルで返ってくることが多いです。ペルー国内では現地通貨の方が使い勝手がいいので、必要な分を都度両替されることをお勧めします。レートがいいのは、カンビスタと呼ばれる両替商もしくはカサ・デ・カンビオと呼ばれる両替所です。それでも人によって場所によってレートが異なりますのでいくつか比較してみるといいでしょう。偽札を渡されないよう気をつけてください。空港の両替所はレートが悪いので必要最低限にとどめておきましょう。

ドル札は、1mmでも破れていたり極端に汚れていたりすると、本物でも受け取りを拒否されることがありますのでご注意ください。汚いドル札を渡された場合、その場で綺麗なものに変えてもらうよう交渉してください(よくあるやりとりなので気兼ねなく)。現地通貨ソルであれば多少破れていてもほとんど問題ありません。

なお、トラベラーズチェックに関してですが、現金に替えてくれる場所が限られ、かつ交換額の上限があったり手数料が高かったりするためお勧めしません。

Q13.  電圧や、プラグ/コンセントの型は日本と違いますか?

電圧は220Vが一般的です(日本では100Vが一般的)。対応していない電気製品を使用すると壊れたり火災の原因となったりするのでご注意ください。必要な方は海外旅行用変圧器をご持参いただくといいかもしれませんが、スマホやパソコンなど100~240V対応の電気製品であれば変圧器は不要です。ドライヤーであれば、ホテルに常備もしくは頼めば貸してくれることがあります。

プラグ/コンセントは、南米でも国によって異なりますが、ペルーはA型(日本やアメリカと同じ)と C(SE)型を同時に使えるタイプが多いため、ほとんどの場合、変換アダプターは必要ありません。

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