古代から現代にかけて受け継がれている、アマゾン熱帯雨林地域の薬用植物を用いる伝統的な医療体系、それが植物療法(通称「植物ダイエット」)です。地元の医師的存在として人々を導いてきたシャーマン・クランデーロ(植物の専門家であり治癒者)の指導のもと、「マスター・プラント」と呼ばれる聖なる植物の精霊や叡智と自身のエネルギーを結びつけることで、自己治癒力や心身の防御力を高めていくと考えられています。効果の現れ方には個人差がありますが、身体的・精神的な状態の改善につながるとされています。
植物療法では、自身の目的や課題に応じて植物を選び、食事制限を行いながらそのエキスを継続して摂取します。期間は最短で約1週間、長い場合は1ヶ月ほどに及ぶこともあります。目的には、自己防御力の向上、夢やビジョンを受け取る感覚の強化、運気の調整、骨の強化、本来進むべき道へ戻ること、先祖に関わる課題の解消、中毒や依存からの回復などがあり、それぞれに対応するマスター・プラントが用いられます。これらのプロセスを補完する目的で、植物療法の期間中にアヤワスカが用いられることもあります。
弊社では、自らのコアとなる潜在意識に深くアクセスするアヤワスカ体験をメインにしたリトリート・ツアーを不定期に日付固定で実施しています。安全管理及び通訳のため、弊社スタッフが必ず同行して日本語でご案内します。ご興味のある方はこちらからお問い合わせください。※現在、植物療法のご案内はしておりません。
◆1. アヤワスカとは?
アヤワスカは、ペルー先住民族が使うケチュア語で「魂のロープ」あるいは「死者(生まれ変わり)のロープ」を意味する言葉で、熱帯雨林に自生する聖なるツル植物の名です。同時に、古代から現代まで受け継がれているアヤワスカを使用した植物療法の儀式や、その場で飲む液体自体を指す言葉でもあります。
南アメリカ大陸の熱帯雨林を発祥とし、主に心身の癒しや治療を目的として用いられてきました。幻覚作用を伴いながら潜在意識の深い層にアクセスし心身の浄化につながる体験が得られることから、信頼のおけるシャーマン・クランデーロ(植物の専門家であり治癒者)の導きのもと、儀式を介して飲むことが重要視されています。2008年にはペルー国家文化遺産に指定されました。
アヤワスカの儀式では、ツル植物であるアヤワスカと、熱帯雨林の「マスター植物」の一つとされるチャクルーナを、大鍋で何時間も煮込んで抽出したエキスを飲みます。チャクルーナには幻覚作用をもたらすDMTが含まれており、アヤワスカには体内に存在するDMT分解酵素の働きを抑える作用があるため、両者は相乗的に働きます。DMTを含むことから麻薬と誤解されることもありますが、向精神薬に関する国際条約においてアヤワスカは麻薬には分類されておらず、その伝統的な使用や儀式の文化的意義が認められています。快楽を目的として飲むものでは決してなく、自己と向き合い、心身をより良い状態へと導くことを目的としています。
体験には大きな個人差があり、強いビジョンを見る場合もあれば、何も起きないと感じることもあります(実際には内側でアヤワスカが作用していると考えられています)。体験の内容としては、自分の核となるものや人生の課題、象徴的なビジョン、宇宙や自然や生き物、幾何学模様、前世も含めた過去や未来に関する気づきなどが語られることがありますが、その現れ方は精神状態や集中の度合いによって異なります。飲む際、また体験中も、自分の意図を心に留めることが集中の鍵です。
人によっては、心の奥に抑え込んでいた辛い記憶が浮かび上がったり、嘔吐や下痢などの身体反応を伴ったりと、一時的にネガティブな体験をすることもあります。セッション中に強い恐怖や不快さを覚え、「バッドトリップだった」と表現される方もいらっしゃいますが、それらも心の浄化や自己理解につながる重要なプロセスの一部として捉えられていますので、否定的に考える必要はありません。
アヤワスカは一時的に意識の状態が変化する精神展開剤であり、その作用は必ず時間とともに収まり、元の意識状態に戻ります。体験の最中に、どこかへ行って帰って来られなくなったり、ご自身が消えてしまうことはありません。その点について過度な不安を抱く必要はありませんので、安心して儀式に臨んでいただければと思います。
とはいえ、アヤワスカはすべてを解決する万能薬ではなく、求めている答えをすぐに示してくれるとは限りません。体験をどう受け取り、そこからどのような選択をするかは、参加者自身に委ねられています。体験直後には変化を感じなくても、時間が経ってから気づきが訪れることも少なくありません。
◆2. 私たちのアヤワスカ・ツアーについて
アヤワスカ・セッションに先立ち、熱帯雨林の聖なる植物とされるタバコの葉から抽出したエキスと水を用いて、浄化の儀式「ボミティーボ」を実施します。一旦体内に入れたタバコのエキスを水と共に吐き出すことにより、身体的・精神的な緊張や不要なものを手放し、セッションに向けて心身を整えることを目的とした伝統的なプロセスです。タバコはアヤワスカとの相性が良いとされ、集中力やビジョンの受容性を高めたり、守護的な役割を果たすと考えられています。
アヤワスカ・セッションは3回行います。不安や恐れや疑念等が強い場合、また周囲に意識が向きすぎている場合は1回目や2回目で効果があまり現れないことがありますが、そのような場合でも多くの方が3回目までに何らかの変化や気づきを感じています。
いずれの体験も体力を消耗するため、宿泊施設およびその周辺で、無理なくゆったりと過ごせる行程を組んでいます。また、アヤワスカに臨む際の意図設定の参考として、占星術によるサポートも行います。事前の食事制限が体験の質に影響するため、必要な食制限については事前にご案内します。
アヤワスカ・セッションの翌日には体験をシェアしたり、クランデーロに質問したりする時間を設けます。自分一人ではなく、他の参加者の体験や疑問を聞くことで新たな気づきにつながることが多いです。
なお、ペルー・ワラス周辺で実施する時のみ、ワチュマの儀式を最後に統合的に行います。ワチュマは通称サン・ペドロと呼ばれ、精神展開作用をもつメスカリンを含むアンデス原産のサボテンです。体験の質はアヤワスカに比べて穏やかで、愛に包まれるような感覚や、新たな自分が生まれたような感覚になる体験が多く報告されています。アンデスの精神世界と深く結びついた聖なる植物であり、感謝の気持ちとともにリトリートツアーを締めくくるプロセスとして捉えています。
◎本ページ記載の行程や写真はペルー・アマゾンで実施した場合のものです。現在はペルー・アンデス山岳地帯ワラス周辺や、ポルトガル・リスボン周辺で実施しています。人数が10名以上集まるようでしたらプライベート・グループとして実施することも可能です。