Nature and Interpretation Peru

Santa Cruz Trekking 4d3n 1st day

サンタ・クルス・トレッキング3泊4日 – 1日目

Akira Inoue Sayaka Ota Nakayama - Vlog de nandi peru

荷物を背負うのも、テントを張るのも、食事を作るのも全部自分たちで行ない、現地へは乗合バスを利用して移動する。そんなバックパッカースタイルで、サンタ・クルス・トレッキング(ブランカ山群トレッキング)3泊4日コースを夫婦で歩いてきました。

小屋はない、標識はわかりにくい上にほとんど設置されていない、しかも日本にはない高所を歩くルートなので、通常はガイドやコック、ドンキードライバー(馬方)などを雇って荷物を軽くして歩くのですが、今回は自分たちの力でどこまでやれるのか試してみたくて、全て自力で敢行しました。

初日のバックパックの重さは、17キロと19キロ。かさばるドローン Phantom 4 pro ver.2 も持参しました。そんな初日の様子を動画にまとめましたのでよろしければご覧ください。

サンタ・クルス・トレッキング/ブランカ山群トレッキング 3泊4日 – 1日目

ここはブログなので、動画では紹介できなかった初日のエピソードを少しご紹介しましょう。

ワラスで乗合バスに乗車しユンガイへ。ユンガイ(動画1:02)では、バケリアへ行くため、ヤナマ村行きの乗合バス(いわゆるバン)に乗り換えます。ユンガイに着くと、大きな荷物を背負った僕らはすぐにトレッキングをしにきた人だと目をつけられ、早速乗合バスの運ちゃんが1人寄ってきて声をかけてきました。

運ちゃん:「バケリア行くんだろ? 俺の車は君らが乗ったら満員になるからすぐに出発するよ」
わたし :「いくら?」
運ちゃん:「1人35ソーレス(※)でいいよ」

※ ペルー現地通貨ソル/Sol(1ソルは現在のレートで30円弱。2以降は複数形になりソーレス/Solesと言う)

パンデミック後は乗合バスの値段が倍になっていたので(例えば、ワラス→ユンガイは4ソーレスだったのが8ソーレス、ワラス→カラスは5ソーレスだったのが10ソーレス)、それなりにするだろうなぁとは思っていましたが、私が知っていた以前の金額は10ソーレスだったので、コイツ怪しい・・・と私の直感がピーンと反応。しかもこのおじさんの顔が、よくある「私は嘘をついています」っていう顔(笑)。念のため、隣にいた別の運ちゃんにも「おじさん、いくら取るの?」と質問すると、「25ソーレス」と答えるではないですか。現地に住む者として、10ソーレスの差は大きい。しかもこちらは2人。


わたし :「こっちのおじさんは25って言ってるけど、どうなの?」
ぼったくり運ちゃん:「最近ガソリンが上がっているから」
わたし :「でもこっちのおじさんは25って言ってるじゃん」
ぼったくり運ちゃん:「じゃあ、君たちだけ25にするから。内緒だよ(カヤディート・ノ・マス/Calladito no mas」

私はこんなふうに、たとえ値段を後で下げてきたとしても最初に信用できない態度を取った人からはサービスを受けないようにしているので、ぼったくり運ちゃんは無視して、ショージキ運ちゃんのバスの方へ乗り込みました。

さぁこれであとは客が集まれば出発だ! と思っていた矢先、何やらバスの外が騒がしくなっているではないですか。見ると、ショージキ運ちゃんが交通警備隊のような人たち3人に囲まれています。どうやらモメているようです。

外に出て状況を確認すると、なんとユンガイのバスターミナルでは、ヤナマ村に行くバスの車両と時間割がしっかり割り振られていて、ショージキ運ちゃんのバスはなんと今日営業できるバスではなかったということが判明! つまり、 自分の番ではなかったのに、しれーっとバスを止めて客集めをして、見つからないうちに出発しちゃえと思っていたらしい🤣。なんともペルーっぽい(笑)。

僕らは警備隊に「この運転手はとても正直で、あっちの運転手は正規料金よりも高く取ろうとした。確かにルール違反だったのかもしれないが、このおじさんは正直だ。むしろあっちの方が観光客を食い物にする悪い奴だ!」と力を込めてショージキ運ちゃんがなんとか無罪放免となるよう後方支援したのですが、警備隊たちは結局引き下がらず、ショージキ運ちゃんに罰金を課したのでした。

さぁ、ここでクエスチョン。この罰金運ちゃん(←改名)、このあとどういう行動に出たでしょうか? 普通ならもう営業はできないから、客も手放して ”今日は散々な目にあった” とふてくされる・・・のかと思いきや、さすがペルー人、そうはなりません。

「罰金を払っても、お客を乗せて営業すればお金が入るから」という理由で、そのまま客を乗せて出発! そしてそれについて何も言わない交通警備隊の皆さん!(日本だったら絶対営業させてくれないだろう)

これを逃したらあと4時間くらいバスがなかったので、正直自分たち的には助かったけど、なんともペルーらしい出来事だなぁと、思わず微笑んでしまったのでした。おしまい。