Nature and Interpretation Peru
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Petroglyphs of Toro Muerto in Arequipa

ペルーお勧め訪問地:トロ・ムエルトのペトログリフ – アレキーパ

  • 2022.03.25
Akira Inoue - nandi peru ブログ ペルー旅行 アレキーパ トロ・ムエルト

1箇所でこんなにも大量に、かわいらしく興味深いペトログリフ(岩面彫刻)を見たのは初めてだった。ペルーやアメリカ大陸だけにとどまらず、全世界的に見ても価値の高い場所、「トロ・ムエルト遺跡/Toro Muerto」。

ペルー第2の都市アレキーパから163km、砂漠地帯だが区画された田園風景の広がるマヘス谷に僕らは車を走らせた。地質時代区分でいう第3紀(6600万年前から260万年前頃)の火山活動によって作られた石がゴロゴロする荒涼とした場所にトロ・ムエルトはある。僕らが到着した時には太陽がギラギラと照りつけ、生き物を寄せつかせない雰囲気を漂わせていた。

50キロメートル四方にも及ぶ広大なエリアに、2584個のペトログリフが確認されている(個数は石。2019年調査)。南西部に地下水が湧き出る場所や他の遺跡もあることから、10,000年以上前から現在に至るまで人類の生活が根付き、過去には海岸砂漠-アンデス山岳-熱帯雨林をつなぐ交易中継地点にもなっていたようだ。

周囲から見つかっている織物などの “有機物” から年代を測定する「放射性炭素年代測定法」によると、絵が刻まれたのは紀元後800年〜1500年と言われているが、 “無機物” である岩に描かれた絵の年代を正確に測定することは現生人類の科学技術では不可能。つまり、もっと古くから存在していた可能性は否定できない。

広大な敷地を数時間かけて歩き回り、絵を眺めていると、共通したシンボルがいくつも描かれていることに気づく。ヘルメットのようなものをかぶる人物、スマホ?のような四角い物体を持つ人物、頭や手から複数の閃光をほとばしらせている人物、翼竜のような鳥、ラクダ科やネコ科などの動物、ジグザグの線と点々が組み合わさった模様、螺旋模様、複数の線を放射する円盤状のもの・・・。

実は古代の子供の単なるお絵かきでした〜♪ という可能性も拭えないが、繰り返し同じ絵が描かれるということは、何かしらの意味やインパクトある出来事や深い関わりがあったのだろうと想像する。知りたい。これらの絵の真実を知りたいゾーーーーーー!!!

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